低加水麺とは反対に、35%以上の高い加水率が特徴なのが「多加水麺」です。麺の水分量が多いためスープを吸収しにくく、スープと絡みにくいのが特徴といえます。
スープと絡みにくいことから、濃厚なコッテリ系やドロドロとしたスープにぴったりで、佐野ラーメンや喜多方ラーメンに使用されています。モチモチとした食感や、麺が伸びにくいことも特徴です。
スープは他のラーメンと比べ脂が少なく豚骨、鶏ガラ、煮干し等をオリジナル配合して炊きすっきりとした味わいのスープがほとんどになります。豚骨のみ鶏ガラのみと単体炊いたスープを使う店舗も多くいます。
かえしは昆布としいたけの出汁の旨味と醤油を合わせた醤油かえしが基本でそこに更に旨味調味料、魚介エキスを加えて作る方もいます。醤油以外にも塩、味噌と最近は喜多方らーめんのジャンルが増えてきております。
脂は先ほども言ったように他のラーメンに比べ少ない量になります。
スープを炊いている時にでる脂で十分なくらいになります。脂を入れすぎてしまうと味がぼやけてしまい醤油感や味のキレをだしたい喜多方ラーメンにとって邪魔をしてしまいます。
別途脂を入れる場合は5㏄程度が無難になります。
具材はネギ、チャーシュー、メンマなどのオーソドックスな物に加え、なるとやほうれん草も使う店舗もいます。チャーシューは豚バラ肉、ロース肉を煮た柔らかいタイプになります。
喜多方ラーメン略年表
- 1925(大正14)
- 中国浙江省生まれの潘欽星氏が19歳で来日。長崎、横浜で働く
- 1927(昭和2)
- 潘氏、加納鉱山の叔父を頼って喜多方へ。屋台で支那そばを売る
- 1945(昭和20)
- 終戦後、上海食堂開店、満古登(まこと)食堂が支那そばを始める。
- 1947(昭和22)
- 蓮沼季吉氏が製麺工場開設。機械打ち縮れ麺を量産
- 1958(昭和33)
- 上海食堂で修業した坂内新吉氏が坂内食堂開店
- 1974(昭和49)
- 金田実氏の写真展「蔵のまち喜多方」を開く
- 1975(昭和50)
- NHK新日本紀行「蔵ずまいの町」放送。蔵観光の始まり
- 1982(昭和57)
- NHK「東北の麺」林家喜久蔵氏が喜多方ラーメンを紹介
- 1983(昭和58)
- 『るるぶ』7月号で特集「喜多方の味 ラーメン」
※観光客年間20万人(このころより市がラーメンのPR開始) - 1985(昭和60)
- NHK「おはようジャーナル」で「追跡・ラーメンの香り漂う蔵のまち」放送
※夕刊フジ「ラーメン繁盛記」(平成13年12月、計10回)によると、このころから喜多方ラーメンが札幌、博多に次ぐ第三のご当地ラーメンに - 1987(昭和62)
- 東京・新橋のガード下(内幸町)に喜多方ラーメン「くら」(現・坂内)開店
- 1993(平成5)
- 「蔵の里」オープン。年間観光客100万人突破
- 2005(平成17)
- JR東日本が「あいづデスティネーションキャンペーン」第1回「喜多方レトロ横丁」が開催される
- 2006(平成18)
- 5市町村合併(喜多方、塩川、山都、熱塩加納、高郷)
- 2011(平成23)
- 東日本大震災
- 2014(平成24)
- 第10回「喜多方レトロ横丁」でラーメン神社登場
参考:喜多方老麺会