喜多方ラーメンのベースは醤油になりますが各店舗によって塩、味噌、背脂を入れたタイプのラーメンもございます。
店舗によって味もスープ、麺、チャーシューと違いがあります。麺は「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれる一般的な麺より水分を多く含んだ麺が大きな特徴です。
低加水麺とは反対に、35%以上の高い加水率が特徴なのが「多加水麺」です。麺の水分量が多いためスープを吸収しにくく、スープと絡みにくいのが特徴といえます。
スープと絡みにくいことから、濃厚なコッテリ系やドロドロとしたスープにぴったりで、佐野ラーメンや喜多方ラーメンに使用されています。モチモチとした食感や、麺が伸びにくいことも特徴です。
スープは他のラーメンと比べ脂が少なく豚骨、鶏ガラ、煮干し等をオリジナル配合して炊きすっきりとした味わいのスープがほとんどになります。豚骨のみ鶏ガラのみと単体炊いたスープを使う店舗も多くいます。
かえしは昆布としいたけの出汁の旨味と醤油を合わせた醤油かえしが基本でそこに更に旨味調味料、魚介エキスを加えて作る方もいます。醤油以外にも塩、味噌と最近は喜多方らーめんのジャンルが増えてきております。
脂は先ほども言ったように他のラーメンに比べ少ない量になります。
スープを炊いている時にでる脂で十分なくらいになります。脂を入れすぎてしまうと味がぼやけてしまい醤油感や味のキレをだしたい喜多方ラーメンにとって邪魔をしてしまいます。
別途脂を入れる場合は5㏄程度が無難になります。
具材はネギ、チャーシュー、メンマなどのオーソドックスな物に加え、なるとやほうれん草も使う店舗もいます。チャーシューは豚バラ肉、ロース肉を煮た柔らかいタイプになります。
参考:喜多方老麺会