クリーミーなスープが特徴の豚骨ラーメン
「豚骨ラーメン」とは、豚骨で取ったダシでスープを作ったラーメンのことです。醤油、塩、味噌ラーメンは「タレ」の名称で呼ばれていることに対して、豚骨ラーメンだけは「ダシ」の名称で呼ばれていることも大きな違いです。
そのため「豚骨ラーメン」と言っても、豚骨醤油、豚骨塩、豚骨味噌などいろいろな味があるということです。豚骨ラーメンのスープには、軟骨や骨の髄から出た栄養素が含まれ、「クリーミー」とも言われる独特の味で多くのファンがいます。
豚骨ラーメンはどこで生まれたのか?
「豚骨ラーメン」と言えば、福岡市の博多ラーメンや同じく福岡市の長浜ラーメンなどがあります。他に福岡県久留米市の久留米ラーメンなど、豚骨ラーメンと聞くと九州というイメージがあります。
誕生には諸説ありますが、1899年(明治32年)に本格的に広がりを見せた長崎ちゃんぽんにそのルーツがあるとする説もあります。
九州は、豚肉を多く食していたとされる当時の中国大陸とも距離的に近く、豚骨スープを使っていた長崎ちゃんぽんの影響を受け、博多でラーメンとして広まったという説が有力です。
豚骨を長時間煮込んで作る!
豚骨を長時間、または高圧・高熱で煮込むことで、骨髄からでる旨味成分がダシに出ることがポイントです。
昆布や鰹節などはダシを取ることを前提に加工されていますが、豚や鶏の骨は無加工ですので、ダシが出るまでに長い時間を要するというデメリットもあります。
使う部位も店により様々!
ダシを取るための豚骨もラーメン屋により使う部位が違います。「カシラ」とも呼ばれる豚の頭、「ゲンコツ」と呼ばれる大腿骨などがあります。
豚はこの膝関節の部分から出る旨みが強いとされていて、この骨端の形が人間の拳に似ているため「ゲンコツ」と呼びます。髄からよく旨み成分が出るように、骨をハンマーで砕いてから煮込むことがほとんどです。
豚骨ラーメンの王道、博多ラーメン
博多ラーメンの特徴は、「乳白色」とも呼べる白い濁ったスープ。豚骨を強火で長時間、炊くことからゼラチン質まで溶け出すためこの濁りが生まれます。
極細麺、替え玉など独自の進化を遂げていますが、白濁したスープこそが「豚骨ラーメン」と呼ぶ程、多くのファンがいます。豚骨ラーメンは博多で生まれたとする説の他、長崎ちゃんぽんをベースにしたものが久留米で発達し、それが博多でも定着したため、豚骨の発祥は久留米だとする説もあるなど、豚骨ラーメンは発祥についても諸説あります。
オイルにこだわった豚骨ラーメンも人気!
最近の豚骨ラーメン店はオリジナルオイルを使って勝負をしているラーメン屋が増えてきています。
黒マー油
赤マー油
ニンニクオイル
ネギオイル
一番よく使われているのがマー油になります。
この店でしか食べれない特別な豚骨ラーメンを開発して繁盛しているお店もたくさんあります。